Mapbox Navigation

Navigation SDK を使用すると、開発者はアプリケーション内でカスタムナビゲーションエクスペリエンスを直接作成し、Mapbox Navigation APIs と Geospatial Data Platform のすべての機能を活用しながら、アプリのユーザーエクスペリエンスとブランドアイデンティティを強化できます。

この SDK は、組み込みルーティングエンジン、Mapbox 3D Standard マップスタイル、ナビゲーションカメラ、建物のハイライトによる到着体験の向上、予測キャッシングなどの機能を提供することで、ナビゲーションサービスの構築を容易にします。

アプリケーション内で最新の 3D ナビゲーション体験を作成できるようになりました。このリリースでは、ナビゲーションのスムーズさと信頼性を高めるランタイムインフラストラクチャが追加されました。Mapbox Standard Style にはライブトラフィックレイヤーが含まれています。

Android の場合は、ドキュメントは こちら から開始できます。

iOS の場合は、ドキュメントは こちら から開始できます。

Mapbox Standard はデフォルトのマップスタイルで、3D ビジュアライゼーションによりデジタル世界を視覚的に魅力的かつ詳細に表現するよう設計されています。カスタムランドマークビル、ダイナミックライティング、フォグや被写界深度などの環境エフェクトなど、豊富なディテールが含まれ、マップのリアリズムとユーザーエクスペリエンスを向上させます。Mapbox Standard は Mapbox GL JS v3 および Mobile Maps SDK v11（Navigation SDK の一部）の一部であり、Mapbox Studio からスタイリング可能です。

Mapbox Live Traffic は Mapbox が提供する最も正確で視覚的に生き生きとした交通サービスです。このライブトラフィックレイヤーは、Navigation SDK の実装と Mapbox Standard Style の統合に含まれています。

Navigation SDK v2.0

Android では Android 5.0 Lollipop（API レベル 21）以上、iOS では iOS 11.0 以上をサポートしています。

Navigation SDK v1.0

Android では Android 4.4 KitKat（API レベル 19）以上、iOS では iOS 10.0 以上をサポートしています。

Mapbox Navigation SDK は、すぐに使用できるコア機能と、わかりやすいサンプルを提供しており、数時間でエクスペリエンスをセットアップできます。また、SDK には、ターンバイターン方式のガイダンス、ルートラインのレンダリング、ナビゲーションカメラの制御、オフラインガイダンス、音声指示、バナー指示、速度制限の表示、トリップ進行状況、到着検知、その他を含む、このコアエクスペリエンスを迅速に構築するための UI コンポーネントも用意されています。

Mapbox Navigation プラットフォームを使用すると、開発者はカスタム機能、視覚要素、追加データを組み込むことで、エクスペリエンスをさらにカスタマイズできます。

開始するには、iOS および Android SDK ソリューションについて、これらのページを参照してください。

はい。SDK を使用すると独自のルートを作成して送信できます。Bring Your Own Route（BYOR）と呼ばれるこのオプションには 2 つの方法があります。1 つ目は Map Matching で、座標リストまたは OpenLR ソースから、ルート全体のすべてのウェイポイント（緯度・経度）とガイダンス情報を含む完全なルートを生成できます。これらのウェイポイントを Navigation SDK に送信すると、Mapbox はそれらの位置情報からルートを構築し、完成したルートをクライアントに返します。ここで地図は交通情報やインシデント情報で更新されますが、元のルートは状況の変化に応じて更新されません。ドライバーがルートを外れた場合は、必要な再ルート処理を自社のルーティングエンジン側で行う必要があります。 

2 番目の方法は Silent Waypoints と呼ばれます。これは Map Matching に似ていますが、ルートに沿って提供するウェイポイントはごく一部のみです。Mapbox の Directions API ルーティングエンジンが、ユーザーが通過すべきポイントを最適化します。このシナリオでは、すべてのウェイポイントが保持されている限り、ルート上でインシデントが発生した場合にルート更新が行われる可能性があります。この方法では、Navigation SDK が再ルート処理を担当するため、セミカスタマイズされたルートを実現できます。 

ウェイポイントの制限は 25 ですが、設定で増やすことができます。

はい。Navigation SDK を使用すると、Mapbox Standard を拡張したデフォルトの Navigation スタイルにより、3D ランドマークが地図に追加されます。建物は到着時に強調表示できるため、ドライバーはより早く到着し、目的の建物を探す時間を短縮できます。Navigation SDK v3 のサポートは今年後半に予定されています。

はい、SDK を使用するとオフラインでもナビゲートできます。接続がほとんど、またはまったくない場合でも利用できるオフラインルーティングエンジンが含まれています。オフラインナビゲーションに関する完全な情報は Android および iOS についてはこちらをご覧ください。

アプリケーションにターンバイターン方式のナビゲーションを直接組み込むことで、開発者はユーザーの特定のニーズに合わせたカスタマイズされたエクスペリエンスを提供できます。アプリは、ナビゲーションをユーザーのワークフロー全体の一部として組み込み、制御し、ドメイン固有の情報でさらに充実させることができます。‍

1. ナビゲーションのカスタマイズ：開発者は、さまざまなユースケースや対象者に合わせてナビゲーションエクスペリエンスをパーソナライズできます。配達ドライバー向けの駐車場所や玄関先、電気自動車向けの EV 充電、旅行者向けの食事や飲料のプロモーションなどを表示できます。独自のデータを取り込んで、ユーザー体験をさらに充実させることもできます。 

2. ワークフローの効率化：開発者はターンバイターン方式のワークフローを完全に制御できるため、リアルタイムで追加の乗車・降車地点のウェイポイントを追加するなど、走行中のスムーズな調整が可能です。

3. アプリ内で運転者を維持：開発者は運転者のエクスペリエンスをエンドツーエンドで向上させ、指標を収集し、ワークフローを改善する機会を把握できます。

4. ユーザー行動データ：実際の運転者の行動に関する指標を収集することで、エンドユーザーがアプリケーションをどのように操作しているかを把握できます。このデータから得られたインサイトは、収益化の機会を含め、アプリケーションの将来の改善に継続的に活用できます。

ナビゲーションでは、ユーザーの位置を正しく特定し、ナビゲーション中に適切な指示を出すために、拡張された位置情報が必要です。当社は、GPS信号をフィルタリングし、車両を関連する道路セグメントにスナップするように、拡張された位置情報エンジンを設計しました。これにより、交差点でのショートカットなど、逸脱や滑空を防ぐことができます。

GPS信号の低下または完全な消失

• トンネル内のルーティング
• 両側に高い建物が立ち並び、狭い道路と広い道路が混在する都市部でのルーティング（いわゆるアーバンキャニオン）

さまざまな条件下でのルートからの逸脱を伴う運転

• 左折・右折すべきところで直進する
• 直進すべきところで曲がる
• 直進すべき場所で高速道路の出口に入ってしまう

複雑な道路の交差点とインターチェンジ

• 高速道路の隣にある下層の並行道路へ誤って降り、そのまま高速道路沿いを走り続けてしまう
• 低いレベルから高いレベルに移行し、低いレベルに戻る高速道路でのルーティング

地図は、毎日収集される 3 億マイル超の運転データに基づき、24 時間ごとに更新されます。Mapbox の API は、地図・検索・ルーティングのデータ更新を Navigation SDK にストリーミングします。自動更新とライブ修正パイプラインにより、新しく開通・閉鎖された道路やルーティング条件の変化が発生時に反映されます。

はい。世界の 300 億の道路セグメントに対して、ほぼリアルタイムの粒度で交通状況が更新されます。デバイスや車両で Mapbox の地図を利用する数億人の月間アクティブユーザーが、データフィードバックサイクルを生み出しています。Mapbox のデータパイプラインは、毎日数億マイルの 集約・匿名化・プライバシーフィルタリングされた運転データ を処理し、世界中の地図上で常に最新の交通状況を提供します。

Mapboxはこれらのライブラリのラッパーを直接提供していませんが、これらのライブラリのメンテナンスをサポートしているコミュニティグループがあります。

はい。Navigation SDK を使用すると、開発者は基盤となるデータやアルゴリズムを維持することなく、UI コンポーネント、コアナビゲーションロジック、地図・ルート・トリップ進行状況を提供する API によってアプリ内ターンバイターン方式のナビゲーションを追加できます。

Mapbox Navigation SDK の機能には、ライブ交通地図、ターンバイターン方式の案内、詳細なビジュアルガイダンス、複雑な操作の音声案内、GPS が弱い密集都市環境向けの拡張位置情報エンジン、ルート追跡、ルートに沿ったリアルタイム進行状況を表示するリルート管理、オフラインキャッシングが含まれます。

ドロップイン UI のリファレンスドキュメントは Navigation SDK v3 の Android 版とは互換性がありません。最新バージョンの Navigation SDK に移行するには、現在のアプリケーションに対応する UI 要素を特定し、Android／iOS の手順に従う必要があります。

Navigation SDK には、1) 無制限トリップ MAU ベース（契約が必要）、2) 従量制トリップ価格という 2 つの異なる価格オプションがあります。柔軟な価格オプションにより、誰もが自分のニーズに最適な請求形式を選択できます。最新の価格については、価格ページをご覧ください。

Mapbox Live Traffic Tileset は、Mapbox Standard Style で追加料金なしでご利用いただけます。Map Matching API は Navigation SDK の価格に含まれています。

従量制トリップの請求オプションは、Navigation SDK のデフォルトとして設定されています。無制限 MAU オプションにご興味がある場合は、弊社の営業チームにお問い合わせください。

開発者は、トリップごとの価格オプションにアクセスできるように、Nav SDK v2.0.0-rc.1 以降を使用する必要があります。以前のバージョンでは、無制限トリップ MAU の請求オプションのみにアクセスできます。

はい。新しい請求は、従量課金制の方法であり、事前の契約や年間契約は必要ありません。

はい。Navigation SDK の機能を強化する Bring Your Own Route アプローチのマッチングとともに、Directions および Maps API リクエストが含まれています。ナビゲーション以外のユースケースでの API 呼び出しは、対応する価格で請求されます。Directions API ベースの請求を使用したい開発者は、アプリ内から API を直接呼び出すことで、引き続きそれを行うことができます。

お客様は、選択した Nav SDK の請求オプションを自由に選択できます。無制限トリップ MAU オプションは、平均して 1 か月に 200 回以上のトリップを行うユーザーを対象としています。トリップごとのオプションは、1 か月に 50 回未満のトリップを行うユーザーを対象としています。完全な価格ページへのリンクはこちらにあります。

デフォルトでは、Navigation には OSM データが使用されます。これは、Navigation SDK のユースケースに関して Zenrin との個別の契約があるためです。Zenrin の Japan Navigation が必要な場合は、Mapbox サポートにお問い合わせください。このユースケースでは、別途価格設定が必要になります。Visual Map は常に Zenrin です。ルーティングマップのみが OSM を使用します。

Zenrin Premium データの料金に加えて、高速道路料金および JARTIC J-System のユーザー単位の料金が別途必要になります。

いいえ、日本のユースケースでは、Zenrin Navigation バックエンドを使用する日本での使用に関する新しい価格を作成する必要があります。デフォルトでは、Navigation SDK は Zenrin マップを提供しますが、OSM ルーティングを依然として使用します。

いいえ、日本はベースマップとして Zenrin を使用しているため、道路ネットワークは更新されません。Zenrin マップは 2 か月ごとに更新され、3 ～ 4 か月前のデータが使用されます。主要道路の開通におけるこれらの時間的な遅れは、「事前開通道路」システムを通じて補完されます。ここでは、Mapbox Japan チームが Zenrin によってフラグが立てられた主要道路システムの道路開通日を手動で追加します。

はい、いいえ、です。交通状況は、Mapbox Live Trafficから入手できます。事故情報については、別途ライセンス費用が必要なJARTICのJ-Systemデータから取得する必要があります。J-Systemの交通状況と事故情報は、2022年後半に利用可能になる予定です。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

いいえ、現在、日本ではVICSデータは利用できません。また、輸出規制のため、ロードマップにも含まれていません。

Maps v10はNav 2.0に組み込まれており、旧バージョンのMaps SDKはNav v2と互換性がありません。v10より前のMaps SDKとサードパーティのNavigation APIを組み合わせて使用しているユーザーは、Map SDK関連の機能について移行が必要になります。

Mapbox EV Routingは、Directions APIを介してプライベートプレビューで利用できます。詳細については、APIドキュメントをお読みください。 

EVルーティングの価格とアクセスについては、Mapbox Salesにお問い合わせください。

EV自動車市場の期待に応えるには、特定のライブ道路状況に最適なルートを見つけるだけでは不十分です。Mapbox EV Routingでは、ライブ位置情報データ、EV充電ステーションデータ、車両特性を統合されたソリューションにまとめる必要があります。社内でこれを行う場合、機能を実現するために高コストと数ヶ月のエンジニアリング時間が発生します。Mapboxのお客様は、車載インフォテインメント内でEVルーティングにほぼ瞬時にアップグレードでき、より多くのドライバーをEV市場に引き付け、電動化への移行を加速するプレミアムなナビゲーション体験を提供できます。

自動車メーカーは、常に改善されるライブアップデートにアクセスできるようになり、将来の自動車メーカーのエンジニアリング投資を削減できます。これには、10万件の毎日の地図更新と、充電ステーションデータの定期的な更新が含まれます。Mapbox独自の充電器グラフにより、迅速なAPI応答時間が可能になり、新しい充電器が継続的に設置されると、Mapboxは充電器グラフを更新して、開発者に最新の充電オプションを提供します。開発者は、プログラム可能な車両特性を使用して、APIをあらゆるモデルの電気自動車に合わせてカスタマイズできます。

電気自動車のルーティングは、Mapbox Directions APIの一部としてプライベートプレビューで提供される新しいルーティング機能で、自動車メーカーがよりスマートで使いやすいEVを構築したり、アプリ開発者が電動化への移行を加速するインテリジェントなナビゲーションアプリを作成したりできるようにします。これにより、自動EVトリッププランニング、航続距離保証、およびバッテリー残量低下アラートが可能になります。 

開発者は、バッテリー残量、消費曲線、充電器の互換性など、電気自動車の静的および動的な特性を定義して、最適な充電停止でドライバーを目的地に導き、トリップの正確なバッテリー予測を取得するルートを生成できます。Mapbox EV Routingは、車載ナビゲーションシステムやモバイルおよびWebアプリに追加できます。

EVルーティングを含むNavigation SDKにご興味がある場合は、Mapbox Salesまでお問い合わせください。

EVルーティングは、プログラム可能なパラメーターによって、ほとんどのEVモデルに合わせてカスタマイズできます。これらのパラメーターは、バッテリーの特性と車両のダイナミクスを表しており、APIリクエスト時に提供する必要があります。

パラメーターのリストについては、APIドキュメントをご覧ください。

サポートされている地域のリストについては、APIドキュメントをご覧ください。

上記のリストにない地域にご興味がある場合は、Mapbox Salesまでお問い合わせください。

高出力充電ステーションがない場合、トリッププランニングは低速充電ステーションにフォールバックします。

Mapbox EV Routerは、世界中の企業、慈善団体、開発者、そして関係者から構成されるコミュニティによってホストおよびサポートされている非営利の電気自動車データサービスである Open Charge Map（OCM）を使用しています。Mapbox EV Routerは、OCMから充電ステーションデータを処理し、相互接続されたステーションのデジタルグラフを構築します。EVルートのリクエストが行われると、ルーターはルートに沿って最寄りのステーションを選択し、ドライバーのEVモデルと互換性のある最速の充電器を特定します。

いいえ、EVルーティングは現在、バッテリー式電気自動車のみをサポートしています。

料金については、Mapbox Salesにお問い合わせください。

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