嵐の雲から晴天まで: Japan Weather Layersで時間を節約し、柔軟なスタイリングを実現

新しいMapbox Japan Weather Layersにより、インフラストラクチャのオーバーヘッドなしで、日本国内で高品質で信頼性の高い気象情報をより簡単に配信できます。Mapboxの気象レイヤーは、「ナウキャスト」降水、15時間降水、積雪深、気温、風、地滑りリスク、洪水リスク、河川洪水に関するデータを提供します。

事前処理済みの、すぐに使用できるデータタイルセットにより、カスタム気象データパイプラインの管理の複雑さが解消されます。企業は、開発や継続的な運用保守に数週間または数か月を費やす代わりに、気象データを数分でアプリケーションに統合できるようになりました。また、ラスタデータ形式は、他の気象データタイルセット製品よりも優れたスタイリングの柔軟性と分析オプションを提供し、開発者や企業が気象関連の機能をアプリケーションに統合するための、より創造的なオプションを可能にします。 

荒れた空模様から晴れの予報まで、Japan Weather Layersは、気象データを活用した構築を行うための柔軟で拡張性の高いソリューションです。最新の気象情報は、日本における事業運営と個人の計画の両方にとって価値があります。Japan Weather Layersは、専用の気象アプリケーション、またはレクリエーション、旅行、事業運営とロジスティクス、ナビゲーションなどをサポートするアプリケーション向けの価値のあるアドオンの気象関連機能の強化に使用できます。

時間とコストを節約し、より早く市場に参入

Japan Weather Layersは、気象庁（JMA）から定期的に更新される「現在」および「予測」の気象データから処理されます。一部の企業はすでにJMAまたは同様のサービスから生のラスタデータを調達しています。ただし、生のデータを調達してアプリケーションに最適化されたタイルセットに処理するワークフローには、初期設定と継続的なメンテナンスに多大な時間と技術インフラストラクチャが必要です。Mapboxのマネージドサービスに移行することで、大規模な運用では数か月分の貴重なエンジニアリングリソースを節約し、6桁のインフラストラクチャ投資を回避できます。

Japan Weather Layersサービスは、企業が本番環境に対応した気象データ機能をより迅速に顧客に提供できるようにします。Japan Weather Layerタイルセットは、カスタムアプリケーションですぐに使用でき、多くの開発者や企業がすでに地図やその他の地理空間データを管理しているMapboxプラットフォームとスムーズに統合できるように設計されています。

より柔軟な気象データのスタイリング

Mapboxは、ほとんどのJapan Weather Layersタイルセットをラスタ形式で提供しており、これにより、他のプロバイダーが提供するベクタタイルセットよりも柔軟なスタイリングと視覚化オプションが可能になります。ラスタ形式を使用すると、Mapboxは、温度（度単位）や風の方向と速度など、タイルセット自体内の基になるラスタデータを保持できます。企業は、バックエンドでデータ値を自動的にクエリしてデータを動的に色付けするようにアプリケーションを構成できます。たとえば、特定の地域の温度が変化すると、タイルセット全体を再処理する必要なく、マップ上のその領域の色を実行時に動的に変更できます。

ラスタ形式を使用すると、ラスタパーティクルをアニメーション化することもできます。たとえば、Mapboxの風データレイヤーは、速度と方向に関する基盤となるデータを保持していますが、このデータはJMAから3〜12時間ごとにしか入手できません。パーティクルアニメーション技術は、時間増分間の風データの動きを予測します。ユーザーは、途切れ途切れのデータを解釈する必要がなくなり、気象パターンをより直感的に理解できます。また、パーティクルアニメーションを使用すると、地図のズームやパン時にパーティクルを持続させることができ、アプリケーションの体感パフォーマンスが向上します。

視覚化せずに気象データをクエリする

一部の顧客は、視覚的な地図や地図レイヤーを使用せずに、基になる気象データのみを照会したい場合があります。Japan Weather Layersは、アプリ内アラートやプッシュ通知など、地図を使用しないバックエンド分析やアプリケーション機能に情報を提供するためにも簡単に使用できます。

たとえば、配送会社のオペレーションチームは、配送タイムラインの遅延など、ビジネスへの影響を予測するために、将来の天気（降水量など）を照会したい場合があります。同様に、ライドシェアまたはマイクロモビリティ企業は、天気予報を使用して、ライダーの需要の変化または価格の高騰を予測できます。 

企業は、消費者向けアプリケーションの機能を強化するために、天気データを使用して、旅行者、通勤者、または屋外での仕事や趣味を持つ人々など、計画が天候の影響を受ける可能性のある人々に通知を送信できます。別のオプションとして、気温が5℃を下回ると予想される場合に、レストランチェーンが温かいスープのプロモーションを送信するなど、気象条件に基づいてクーポンやプロモーションをトリガーするために天気データを照会することもできます。 

実装情報については、ドキュメントのTilequery APIをご覧ください。

MapboxのJapan Weather Layersを使い始める

Japan Weather Layersは、現在、すべてのMapbox地図に追加できます。Mapbox Mobile SDKsおよびMapbox GL JSで適切なレイヤーエンドポイントを指定して開始する方法については、ドキュメントをご覧ください。特定の価格については、Mapboxの価格ページをご覧ください。Japan Weather Layersはセルフサービスであり、年間契約は不要ですが、大規模なレイヤーの使用に関するボリューム価格については、アカウントマネージャーまたはMapboxセールスチームにお問い合わせください。