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世界370都市に広がる3Dランドマーク:Mapbox Standardで都市探索がよりリアルに

Mapbox Standardスタイルでは、370都市を対象に、ランドマーク建築物や空港、駅などの精緻な3D表現を提供し、都市空間への没入感を高めています。対応都市は毎月拡大中。より豊かな地図体験を実現します。

Mapbox Standardで描かれたイタリア・ベネチア

Mapbox Standardスタイルは、位置情報の文脈をより豊かに伝え、都市の探索やナビゲーション体験を向上させる地図スタイルです。
その実現の一つの手段が、現実世界と地図の世界を一致させやすくする、魅力的な3Dランドマークの数々です。

現在、このスタイルには370都市以上で1万点を超えるカスタムデザインの3Dモデルが搭載されており、継続的に拡充が進められています。
最近では、北米・ヨーロッパ・オーストラリアにおける人口30万人以上のすべての都市へのカバレッジを完了しました。

加えて、アメリカ各州の州都やヨーロッパの小規模な観光都市、メキシコの4都市、さらに台北、バンコク、ジャカルタ、クアラルンプールのランドマークも新たに追加しました。
また、新たに39の空港(合計75空港に拡大)ヨーロッパの150駅 に対応したカスタムデザインの3Dモデルも加わりました。

こうした取り組みを踏まえ、本記事では、私たちがどのように都市やランドマークを選定・デザインし、カバレッジを計画しているのかについて、より詳しくご紹介します。

Mapbox Standardで描かれたスイス・ジュネーブ
Mapbox Standardで描かれたベルギー・ブリュージュ

どのランドマークを採用するかの選定基準

私たちの3Dモデルには、世界的に知られる観光名所に加え、駅やスタジアム、国際会議場、目立つロゴなど、都市の構成に欠かせない施設も含まれています。
さらに、その都市のスカイラインを特徴づける最も重要または高層な建築物も重視しています。

選定にあたっては、密度と視認性のバランスを保ちながら、地図としての美しさと情報の分かりやすさが両立するよう慎重にデザインしています。

私たちは、都市全体をカバーすることを目指しています。 たとえば、建物の立体表示(extrusions)なしで遠景から見た東京の地図をご覧いただくと、3Dランドマークが一部のエリアに偏っていないことにお気づきいただけるでしょう。ぜひ、インタラクティブマップ上で東京をご覧ください。

私たちの目標は、ズームレベル14~16でのナビゲーションにおいて実用性を備えながら、視覚的にも魅力的な都市景観を創出することです。

その実現に向けて、都市ごとの歴史的背景や都市計画の特性を踏まえつつ、3ランドマークを都市圏全体に丁寧かつ戦略的に配置しています。

通常は、都市構造に応じて「単一中心型」または「多中心型」のアプローチを採用しています。前者は、歴史的中心部に密集したランドマークがあり、その周辺に点在するいくつかの重要な建物がある都市に適しており、後者は、中心業務地区、商業エリア、エンターテイメントエリアなど、複数の拠点にランドマークを分散して配置する都市に適しています。都市によっては、独自の手法が求められることもあります。たとえばラスベガスは、中央を貫くホテル群という独特の都市構造を持っており、特別なレイアウト設計が必要となる好例です。

LA
ミュンヘン
ベガス
左:ロサンゼルスはアメリカの/現代的な多中心都市です。中央:ミュンヘンはヨーロッパの/古い単中心都市です。右:ラスベガスは、ランドマークが密集して長く連なるストリップのため、カスタムカバレッジが必要です。

空港と駅の3Dモデル

空港や駅は、交通と移動の要となる重要なランドマークです。これらの施設には、複雑に入り組んだ道路網や駐車場エリア、乗り換え拠点、複数のターミナルが含まれており、初めて訪れる人にとっては移動や案内が難しい場合もあります。Mapboxの高精度な3Dモデルは、そうした空間を現実に近い形で表現することで、利用者が空港や駅構内、さらにはその周辺をより直感的に理解しやすくなり、目的地までのナビゲーションが一段とスムーズになります。このリアルな表現によって、たとえばライドシェアのドライバーが正確な乗降ポイントを見つけやすくなったり、旅行者が出発エリアを迷うことなくたどり着けたりするなど、さまざまなシーンでの利便性が向上します。さらに、旅行予約や行程管理アプリケーションにおいても、利用者に対して豊かな文脈情報を提供できる要素として役立ちます。Mapboxでは、こうした3Dモデルが多くのユースケースに貢献すると考えており、今後もより多くの交通拠点への対応を進めてまいります。

成田国際空港(東京)のインタラクティブマップで空港をご覧いただけます。

3Dランドマークの特性

これらの3Dランドマークを設計する際、私たちは「象徴的リアリズム(symbolic realism)」のアプローチを採用しています。建物や構造物は何かが一目で分かるように表現されながらも、あまりに写実的すぎて地図上のアイコンやラベル、カスタムの位置情報を妨げることがないよう、バランスを重視しています。

 
     
 
     
左:パリのノートルダム大聖堂。右:バルセロナのサグラダファミリア。 インタラクティブマップでノートルダム大聖堂をご覧ください。 インタラクティブマップでサグラダファミリアをご覧ください。

アーティストが手がけた各カスタムモデルには、屋根や窓、外壁、出入り口、さらには屋上のヘリポートに至るまで精緻に表現されています。また、スタジアムや本社ビルなどの施設には、適切な場所に静的なロゴも配置されています。これにより、ランドマークとしての識別性とリアリズムの両立を実現しています。

Mapbox Standardで描かれたマレーシア・クアラルンプール

出入口は遠くからのズームでも視認しやすいように強調されており、スムーズで効率的な到着体験をサポートします。

パリ北駅(Gare du Nord)では、入口が明確にライトアップされています。インタラクティブマップでパリ北駅をご覧ください。

私たちは、遠くからでもランドマークとして認識できるよう、建物の設計上のディテールや建築的特徴を忠実に捉えることに努めています。建物の輪郭だけでなく、外部に設置された彫刻のような要素まで丁寧にデザインし、外壁に施された独自の模様や意匠にも細やかな注意を払っています。

 
     
 
     
凱旋門は一目でそれとわかりますが、それでも、インセットや彫刻などの建築的な詳細を追加することを選択しました。Mapboxのインタラクティブマップで凱旋門をご覧ください。

そして最後に、地図のリアリズムをさらに高めるため、私たちの3Dランドマークは「昼・夜・夕暮れ・夜明け」の4つの厳選されたライティングプリセットに忠実に反応します。

バービカンは、夜明け、昼、夕暮れ、夜の光の変化に反応します。インタラクティブマップでバービカンをご覧ください。

さあ、Mapbox Standard をはじめましょう。

世界中の3Dランドマークと対応都市は、Mapbox Standardのデモでご覧いただけます。

Mapbox Standardは、現在提供されている最新バージョンの各種Maps SDKでご利用いただけます。Webマップをご利用の方は「GL JS v3マイグレーションガイド」、モバイルアプリ向けには「iOSおよびAndroid用モバイルMaps SDK v11マイグレーションガイド」にて、最新版への移行手順をご確認いただけます。

Mapboxの利用を始めるには、まずアカウントを作成し、上記の移行ガイドを参考に最新バージョンの導入方法をご確認ください。

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